5月の連休に新日本海フェリーに乗船して来ました。
今回は北海道新幹線初乗りを目的とした旅の移動手段として利用したまでだったのですが
新幹線で北海道に上陸いた以上の喜びを得る事が出来た船旅でした。
数ある新日本海フェリーの航路の中で、今回利用したのが苫小牧東〜新潟航路
苫小牧東港へ立地が不便に感じられ敬遠してきた航路なのですが
なかなか使いやすい航路かもしれません。
当方は都合により利用しませんでしたが、苫小牧東港行きの連絡バスが南千歳駅を発車するのが18時過ぎなので
道内での時間が割とゆっくり取れると思います。
そして、翌日は朝7時台に秋田に寄港し、新潟には15時半に到着。
忙しい人なら秋田で下船し新幹線で帰京することも可能だし、新潟で下船しても18時までには帰京可能。
新幹線と在来線の差はありますが、時間的には関東北部の港からの移動時間とさほど変わらない・・・。
ダイヤ的に考えると、首都圏〜北海道間の移動手段として十分機能する航路だと思えました。
ちなみに下り便は新潟発が23時過ぎなので、仕事を終えてから新幹線で移動して乗船、
翌日、苫小牧東港で下船して夜便の飛行機で帰京・・・という行程も可能。
一晩だけのショートクルーズとして成立すると思います。
同航路に就航中の(あざれあ)と(しらかば)は新日本海の船隊では古い世代の船ですが
船内各所とも綺麗に整備され気持ちよく過ごすことが出来ました。
グリルでの食事もさる事ながら通常のレストランのメニューも豊富で食生活での不満は一切感じません。
事務員の司会で開催されるビンゴゲームも、船乗りならではと思わせる軽妙なトークとともに楽しませて貰えました。
乗船当日は強風に見舞われ、新潟到着に2時間以上の遅れが見込まれるとの事で
遅れ承知での乗船を案内されたのですが、終わってみれば30分遅れ。
信濃川河口の港内には15時半に入っていた事を考えると定刻と言って良いレベルだと思います。
新日本海フェリーは荒れる冬の日本海でも翌々の事がない限り大幅に遅れる事がないと聞いた事がありますが
まさにその通りだと思います。
ダイヤの遵守という点においても信頼に足るものがあります。
当方にとって一昨年末以来の海洋の航海。
久々に大型船での波から波への跳躍を体感し、船に乗ったと言う満足感に満たされて下船しました。
国内各所が新幹線で結ばれて、昼間の移動手段が充実した反面、夜間移動の有効性が失われるるある昨今
移動手段の一つとして長距離フェリーに目を向けてみるのも宜しいかと思います。
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