【気温について】
ブータンはヒマラヤのイメージが強く、そのため寒冷地のように思われますが、気候区分では熱帯モンスーン地域に属しますので、真冬でも零下を大きく下回るようなことは珍しく、また、真夏には場所によっては30度近くまで上昇することもあります。
しかし、旅行者の場合、一日の行程に多くのアップ&ダウン=標高の高低差があり、そして気温は標高により変動しますので、単純に考えるのは間違えです。
また、大ざっぱにいって6〜8月が雨期、9〜5月が乾期となります。
たとえばティンプーからプナカに行く場合、ティンプーでは暑くても、途中のドチュラ峠(3150m)では雪に見舞われ、プナカに着くと、そこは標高が低いため、ティンプーより暑い、といった現象が起こります。そのため、服装はどんな温度でも調整しやすい重ね着ルックが望ましいといえます。
大ざっぱにいえば、ブータンを旅する同時期に富士山麓と伊豆半島を一度に廻るような感覚。
なお、ホテルやバス内には暖房設備はありますが、冷房設備はありません。
また、女性の場合、いくら暑くても露出度の高い服装(ショートパンツや肩・胸元の大きく開いたキャミソールなど)は、マナーとして避けるべきでしょう。
靴に関しては、タクツァン僧院に行く際など、約3時間近くの「登山」体験をする場合がありますので、防水性のある、ソールのしっかりしたハイキングシューズを持参した方がよいでしょう。
ただし、僧院に入る際など、何度も脱いだり履いたりをしなければならないので、深めの紐靴だと手間がかかります。 |